2021.08.03

「TENGAロケット」打上げ成功!

株式会社TENGA(東京都港区/代表取締役社長:松本光一、以下TENGA)と、インターステラテクノロジズ株式会社(北海道広尾郡大樹町/代表取締役社長:稲川貴大、以下インターステラテクノロジズ)は2021年7月31日(土)17時00分、協同プロジェクトとして進めてきた「TENGAロケット」の打上げを実施し成功、高度約92km(速報値)の宇宙空間(※)まで到達いたしました。

インターステラテクノロジズの観測ロケット「MOMO(モモ)」シリーズは国内民間で唯一、宇宙空間に到達しているロケットです。今回は、2021年7月3日(土)の「ねじのロケット」に続き2機連続、3度目の宇宙到達となりました。

「MOMO」シリーズ初の単独スポンサーとなった「TENGAロケット」は、国内の民間初となる「宇宙空間へのペイロード(荷物)放出と回収」、機体内部からのライブ配信にも成功いたしました。

※アメリカ連邦航空局(FAA)基準

①TENGAロケット 打上げ結果

 

TENGAロケット打上げ結果(速報値)

打上時刻      :2021年7月31日(土)17時00分

最高高度      :約92km

最高高度の到達時刻 :2021年7月31日(土)17時03分

着水時刻      :2021年7月31日(土)17時10分

着水位置      :射点より南東に29.54kmの海上

ペイロードの放出と回収 :ほぼ頂点高度で放出。

18時55分頃、射点より南東に28.01kmで船にて回収

※上記の数値は暫定値のため今後の解析により変動する可能性がございます

※打上げ時映像はhttps://drive.google.com/file/d/1NVCOUuNfYeMinf9jiOJm0ORBRRUaB3hn/view?usp=sharingよりご覧いただけます

 

2機連続での打上げ成功

インターステラテクノロジズでは、今夏の打上げを計画していた「ねじのロケット(MOMO7号機)」と「TENGAロケット(MOMO6号機)」のサクセスクライテリア(成功基準)について、「今夏計画した2機とも定めた仕様で正常に動作すること」と定めていました。

定めた仕様の主な例としては、

「①メインエンジン・ロール制御システムともに正常点火」「②ランチャーを正常に離脱」「③メインエンジンの規定時間の正常燃焼」「④適切な姿勢制御・警戒範囲内への着水」「⑤飛行管制用テレメトリの正常な受信」などでしたが、「ねじのロケット」「TENGAロケット」ともいずれも達成いたしました。

TENGAロケット ミッション結果

国内民間初 ペイロード(荷物)の放出と回収すべて成功

TENGAとインターステラテクノロジズは「TENGAロケットプロジェクト」において、「MISSION①1000人の想い、愛と自由の願いを宇宙へ」にてメッセージPODの放出ミッション、「MISSION②TENGAロボの宇宙到達と地球への帰還」にて「TENGAロボ」の放出と回収ミッションに挑みました。いずれもほぼ頂点高度の宇宙空間にて放出に成功。地球に帰還し海面に着水した「TENGAロボ」は、航空機でシーマーカー(海面着色剤)を確認し、船での回収にも成功しました。

▲ペイロード(荷物)放出の瞬間
・メッセージPOD 高さ64.8mm×直径37.8mm、重さ51.1g
・TENGAロボ 高さ78.2mm×直径34.8mm、重さ37.6g
・放出口サイズ 直径38mm

 

宇宙用TENGA開発の第一歩に

▲宇宙へ飛び立ったデータ計測用TENGA

「MISSION③ 宇宙用TENGAの開発」ではコクピットにデータ計測用のTENGAを搭載。宇宙空間における、TENGA内部の温度や圧力などのデータを収集することに成功しました。今後到来する宇宙生活時代に向けて、宇宙用性デバイスのパイオニアとなるための「宇宙用TENGA」開発の第一歩となりました。

 

国内民間初 機体内部からのライブ配信

「TENGAロケットプロジェクト」では、機体に「TENGAロボ」が搭乗するコクピットを乗せ、国内民間として初めてとなる、コクピット内部からのライブ配信も行いました。コクピット内部の様子や、公式キャラクターの「TENGAロボ」が宇宙空間に飛び立つ瞬間などをリアルタイム映像でお届けすることができました。

 

観測ロケット「MOMO」について

「ロケット打上げ」から「ロケット活用」の時代へ

「MOMO(モモ)」は、インターステラテクノロジズが独自に開発・製造する観測ロケットです。高度100kmの宇宙空間に到達した後、地球に戻り海に着水する弾道飛行を行います。飛行の途中に生まれる微小重力空間が様々な科学実験に活用されています。

「MOMO」は、誰もが宇宙に手が届く未来をつくるべく、「世界一低価格で、便利なロケット」を目指して開発されました。これまでに「TENGAロケット」を含め7回の打上げを実施し、2019年5月に「宇宙品質にシフト MOMO3号機」が国内民間として初めて宇宙空間に到達。約1年の改良を経て、新型「ねじのロケット(MOMO7号機)」と「TENGAロケット」はいずれも宇宙到達を達成しました。

「MOMO」は独自のミッションに対応できることも特徴です。今回の「TENGAロケット」では3つのミッションに挑戦し、特に「宇宙空間へのペイロード(荷物)放出と海上での回収」と機体内部からのライブ配信は国内民間として初の成功となりました。

「MOMO」は高い内製率や、設計・製造・試験・打上げ運用までを自社で一気通貫するという国内では類を見ない開発体制により、圧倒的低価格を実現しています。機体の全面改良と新型機での2度の成功を経て、信頼性も大きく向上させました。

インターステラテクノロジズは今後、本格的な量産化と商業利用を目指し、科学実験のみならず、企業や商品のPR・ブランディングなど観測ロケットの新たな市場開拓を加速させていきます。

「TENGAロケット」の仕様

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